この章は、フリーソフトウェアに関するライセンス問題をさわりだけ紹介 したに過ぎません。 この章の説明が、オープンソースプロジェクトをはじめるための十分な情報源になることを願っていますが、 真面目にライセンス問題を調べようとすると、すぐに紙面が尽きてしまうでしょう。 以下には、オープンソースライセンスに関するさらなる情報源を一覧で示します。
Understanding Open Source and Free Software Licensing Andrew M. St. Laurent著。 出版: O'Reilly Media、2004年8月初版。ISBN: 0-596-00581-4.
この本は、オープンソースライセンスに関する複雑な問題全般を余すところなく記した本です。 詳細は http://www.oreilly.com/catalog/osfreesoft/ を参照してください。
Make Your Open Source Software GPL-Compatible. Or Else. David A. Wheeler作。 http://www.dwheeler.com/essays/gpl-compatible.html.
これは、たとえあなたがGPLを採用しない場合でも、 なぜGPLと互換性があるライセンスを使うことが重要なのかについて、 詳細にうまく書かれた記事です。この記事は、他のライセンスに関する 疑問についても触れており、密度の濃い優れたリンク集も提供しています。
クリエイティブコモンズは、 これまでの伝統的な著作権が推し進めてきたものよりも、多様、 かつ柔軟で、リベラルな著作権を広めている組織です。 彼らはソフトウェア向けのライセンスだけでなく、 文章、芸術、音楽向けのライセンスも提供しています。 これらのライセンスは、使いやすいライセンス選択システムによって 全てが使えるようになっています。 これらのライセンスの中には、コピーレフトのものもありますし、 コピーレフトではありませんが、フリーなものもあります。 また、伝統的な著作権の仕組みを持つライセンスでありながら、 その制限をいくらか緩めただけのものもあります。 クリエイティブコモンズのウェブサイトは、 ライセンスがどんなものなのかを極めて明快に説明しています。 フリーソフトウェア運動が持つ、 哲学的で幅広い意味合いを示しているサイトを私がひとつあげるとすれば、 このサイトを選ぶでしょう。